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空から山梨を見てみよう

2021/12/03

先日、機会があって生まれて初めてヘリコプターに搭乗しました。山に登っていると、荷揚げ、遭難救助などみかけることは多いですが、乗るのは初めてです。(昔、山小屋勤務を真剣に考えていたころ、従業員の春の入山はヘリだと聞いたことがあります。山とヘリは切っても切れない関係ですね。)

空から見下ろすと、見慣れた山でも印象が普段と全く異なります。甲斐駒ヶ岳は麓から見ると重厚な山ですが、上から見るとリッジの鋭さが目立って薄い板の集合体のようです。富士山も麓から見上げたときのような果てしなさはなく、ちょこんと行儀よくたたずんでいます。そのため、まるで富士山よりも高いところを飛んでいるような気分になりますが、それは目の錯覚です。今回飛んだ高度はせいぜい3,500m程度で、富士山より高い位置を飛ぶには酸素吸入が必要なのだそうです。

空を飛ぶ乗り物は天気の影響を大きく受けるので、パイロットはみな気象に精通しています。雲の様子を見てあそこから上は安定層だとか、南アルプスの東側は乱気流の巣だから風の強い日は通らないといった話が次から次に出てきます。(ヘリコプターの中はプロペラの音が非常にうるさく会話がほとんどできないため、地上に戻ってから聞いた話です。)私たちが飛んだ日は高気圧の後面で大気の状態が安定していたので、乱気流で機体が揺れたり、アトラクションさながらの無重力になったりすることもなく、非常に快適なフライトでした。さすがに上空は寒いと思って厳重に着込んで乗ったのですが、ヒーターがよくきいていて暑いくらいです。飛行機と違ってシートベルトを外すことはできないので、もしヘリコプターに乗る機会があるのならご注意ください。

薄曇りでしたが、韮崎・北杜の背後に北アルプスまで見渡せました。これも大きな発見です。