室長のひとりごと

HOME > 室長のひとりごと > 夏土用は「ウナギ」、ならば冬土用は「イチゴ」でどう?・・・土用は夏だけではない 

夏土用は「ウナギ」、ならば冬土用は「イチゴ」でどう?・・・土用は夏だけではない 

2023/01/18

 今年の大寒は1月20日(金)。節分(2月3日)までの15日間が1年間で最も寒さが厳しくなる時節となる。気温平年値の経年変化も、この時期を底にその後反転上昇していく。暦の季節感と気候変化がぴったり一致している。そしてこの時期は、冬土用にも重なる。今年の冬土用は1月17日から節分までの18日間があたる。

 物の本によると、土用は、中国古代の五行思想からくる暦の雑節。万物を構成するとされる木、火、土、金、水のうち、春を木、夏を火、秋を金、冬を水に割り当て、残った土は季節の変わり目に当て、立春、立夏、立秋、立冬の前約18日間が割り当てられている。よく知られているのが「土用丑の日」。夏土用の期間中の「丑の日」にウナギを食べる習慣が根付いている。ちなみに今年は7月30日がその日に当たる。

 これも物の本によると、夏土用では丑の日が大事にされるので、「う」付く食べ物、黒い色の食べ物が良いとされる。うどんや梅干し、黒豆などいろいろあるが、ウナギはひとえに江戸時代の平賀源内先生の功績。猛暑で体がバテる時期に栄養のあるものを食べるのが趣旨で、ウナギには「災難の日」になった。同様に春土用では戌の日が大事にされ、「い」の付く食べ物で色なら白、秋土用では辰の日が大事にされ「た」の付く食べ物で色なら青、冬土用では未の日が大事にされ「ひ」が付く食べ物で色なら赤となるそうだ。

 せっかくなので、平賀源内先生ばりに夏土用の丑の日のウナギに対抗して、冬土用の未の日に何を食べるのが良いかを、勝手に考えてみる。まず「ひ」が付く食べ物。ヒラメ、ヒジキ、ヒレカツ、ピーナッツ、ピーマン、干物、ピザ、光り物、ビーフ(牛)、ピラフ、ビビンバ・・・。赤い食べ物でいえば、トマト、イチゴ、リンゴ・・・。いずれも上げれば切りがない。

 「猛暑の夏土用は夏バテ防止」となれば、「極寒の冬土用はこの時期に流行するインフルエンザや風邪の予防」が趣旨となりそうだ。その線でいえばビタミンCが有力か。タンパク質もほしい。となるとイチゴかヒレカツ。一つに絞るなら、季節感を考えてイチゴに軍配が上がりそうだ。

 ということで、夏の「土用丑の日」のウナギに対抗して、冬の「土用未の日」にイチゴを食べることを強調したい。今年(2023年)の冬の「土用未の日」は1月25日(水)。この日は、イチゴをどっさり買ってきて食後のデザートにたっぷり食べたい。おしゃれにイチゴパフェも良い。たまにはイチゴのショートケーキも悪くないか・・・。思い思いに思いっきりイチゴを食べてインフル、風邪、今ならコロナ予防にも努めてはいかがか。